神奈川県連によるレース運営講習内容

県連より 浜崎氏を招いてレースマネジメントの勉強会を致し
ましたので議事録を作成しました。

2005年4月9日 16:00〜19:00
場所 初音 潮風アリーナ 第1会議室 
参加メンバー 関東選手権  運営スタッフ一同
神奈川県連 浜崎様 福島様 武藤様

神奈川県連様よりプリント配布により要点について解説。
今回の勉強会の段階で問題となった点を以下に列挙します。

1.連絡手段としてのトランシーバーの数の問題
  推奨として最低 (陸上 2個) 本部艇(予備も入れて2個)
  上マーク/フィニッシュ艇(1個) サイドマーク艇(1個)
  下マーク艇(1個)JURY艇(1個)
  となり最低でも8個が必要。県連が23個所有しており、この
  うち10個をレース時に充電器とともに貸し出し可能とのこと。
  (要再確認)

2.運営艇の能力の問題
  現在の運営艇 本部船 30ftクルーザの他、動力の少ない
  ゴムボート。和船等しかなく吹かれた場合にはまったく機動性
  にかけまた自らが危険な艇しかない。事故がありレスキュー
  できない場合は大会自体が中止になるほか、協会他多くの
  関係者に多大な迷惑をかけることから最低でも以下の運営
  艇は安全第一との観点からも確保すべき。
  上マーク、サイドマーク、下マークの3艇は可能であればハー
  ドボトムの6mクラスの50馬力相当のエンジンを搭載したもの。
  現在、借用予定のシーボニアの松田オーナ艇は24Feetで150
  馬力なので問題ないのですがターボエンジンのためガソリン
  代がとてつもなく高くチャーター費用と同額程度かかる可能性
  は考慮する必要があります。

3.レース収支計算の問題
  上記とも関係しますが、今収支のシュミレーションがまったくな
  されていないので、上記のような安全面に対してもエントリー
  費用からのまかないでボートをチャーターできるか否かが計算
  されていない。
  最低でも一艇あたり3万あれば二日間はチャーター可能と思わ
  れます。再度運営側で検討が必要かと思います。

4.コースの問題
  コース上に大網が入るような場合はいかなる場合でもISAF
  ルールを適用する以上、公正なレースに抵触するのでコース
  を短縮してでも、コース上に障害物があってはならない。すで
  に公示で6レースと出しているので、帆走指示書にてコースを
  検討する必要あり、たとえばコース二周にする等。

5.プロテスト委員
  ルール上3名で必ず構成されなければならない、A級が1名、
  B級2名が理想。最悪1名資格者がいればOK。ただしオン
  ザウォータージャッジを行う場合は初日行い、二日目はやらな
  いとなった場合、初日にペナルティを与えられた選手にとって
  不公正になる。
  ジャッジ要員を確保できない場合は行わない方が良い
 運営による現認
  マークタッチ等を現認した場合、また現しい規則違反の艇に対
  してはレース委員会から抗議を出す。但し、競技艇間に関して
  は激しい衝突等を除いて権利艇、被権利艇のいずれから抗議
  が出ない限り、運営側が二艇間の権利関係に対して抗議を出
  すことはない。
  (2003年レーザー全日本で室松が審問され失格した際の
   JSAFプロテスト委員長の判決説明から)

6.必要フラッグの確認
  レーザー協会から借用予定だが旗の数が不明。以下の数が
  必要 レーザー協会に確認が必要
  AP旗(2)L旗(2)クラス旗(陸上1、海上は2) A旗(2)H旗(2)
  N旗(2)B旗(1)X旗(1)S旗(3)P旗(1)第1代表旗(1)
  オレンジ旗(1)ブルー旗(3)C旗(1)グリーン旗(1)レッド旗(1)
  JURY旗(1)
  ピンク旗(コーチボートの数だけ、遊魚船とコーチ艇を判別する
  ため) 
  RC旗(各運営艇 コーチボートと判別するため)
  ※ピンク旗とRC旗に関しては布を買ってきて安価に作成する。
  マジックでRCと手書き、ピンク旗はコーチ艇を持ち込む場合
  に申請書記載と引き換えに受付で渡す。

・フィニッシュラインの取り方のアイデア
  フィニッシュを上マークで取ると最終艇がフィニッシュしてから
  その艇がラインに戻るまで待たなくてはならないそこで下マ
  ークの下に流し込みでフィニッシュするような方法もレ-スを円
  滑に進めるためには有効な手段である。

【一般的諸注意】
・ホーンについて
  長音(予告信号等)についてはできるだけ長くならせておく。
  短いと聞き取りにい、できれば5秒で一声でも良い。
・投錨について
  アンカーはチェーン付きの5kgを使うのが一般的であるが、
  投錨時にほうり投げると総重量として重いチェーン側が先に
  海底に到達してしまうためアンカーがしっかりと効かない場合
  があるのでアンカーはテンションをかけながらゆっくりと降ろす
  のが鉄則。
・マーク等の設置の際の潮について
  通常打ちたい場所の真上からアンカーシートを流していくと潮
  がない場合はいいが、潮があるとその方向にマークが寄せら
  れてしまう。
  フィニッシュライン等の場合潮の方向がこのラインに中央に
  向かって流れているとラインが極端に狭くなってしまう。
  コース短縮時にラインを設定する場合はフィニッシュ艇の間が
  狭くならないようにフィニッシュ艇の艇長は潮を計算して投錨
  の指示をしなくてはならない。 
・コース短縮について
  無風等でレースの継続が困難と判断した場合にはノーレース
  にする前に公正なレースが継続されている時点でコース短縮
  の決断をする必要がある。
  この場合はまさにマークを回航しようとしているトップ艇が回ら
  んとするマークにおいて”S旗”と断続的な音声にてコース短
  縮を知らせる。(トップ艇以外には通告の必要なし)
  ただし、フィニッシュラインを設定するだけの時間的余裕を
  見て判断する。数艇身前で指示を出されてもマーク艇は対応
  不可能。
  また、コース変更の場合は”C旗”の掲揚と同時に可能な限り
  断続的な音声にて知らせる努力をする。

・フィッシュについて
  フィニッシュ記録は必ずダブルで記録する。マークボートでフィ
  ニッシュとなった場合、二名程度しか乗艇していないため、
  フィニッシュ記録をダブルで取ることは困難 なため、上のフィ
  ニッシュ艇が移動して補助する。
  したがって各マークボートは順位記録表だけでなくフィニッシュ
  記録表とS旗と青旗を搭載する必要がある。
  フィニッシュおよび順位記録表等の海上記録用の用紙は
  耐水ペーパーを使用する(一般的に野帳と呼ばれ登山家等が
  使用しているものに似ています。)記述可能な合成紙で印刷も
  可能。王子製紙や日本製紙で作っています。A4サイズの
  インクジェット用も通信販売されていますのでオンラインでいつ
  でも買えます

■追加事項
  神奈川県セーリング連盟から後援の記載承認を頂きました。
  すでにレース運営勉強会、トランシーバ借用など多大なる
  後援を頂いておりますので、公示ならびに帆走指示書に
  ”後援 神奈川県セーリング連盟”の記載を追加予定。

【その他 私が感じた問題点】
  今回は選手側でもふれあいの村の宿泊料金は知ることが
  可能です、エントリ費用に見合うだけのもてなし(参加賞等)
  が可能であれば収支シュミレーションで捻出すべきと思いま
  す。またこの機に大会運営スタッフは長浜フリートのチーム
  ウェアを作りたいとも思っています。
  このあたりの会計予測は非常に重要かと思います。仮に60
  艇来た場合に60万の収入がありますが現在把握している
  支出費用がいくらなのかまだ把握できていないように感じま
  した。我々で難しければ県連等の方に簡単に収支計算をして
  もらってみてはどうでしょうか?
                                   室松
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